反抗期の我が子に母親と父親に出来るサポートって?

反抗期とは

 

 

子供を持つ親なら、どうしても経験することになるのが子供の反抗期。

 

ブリタニカ国際大百科事典では「精神発達の過程で成熟に先立ち、他人の指示に抵抗を示したり他人との社会的交渉を退けたりして拒否的態度や行動を示す期間をさす。幼児期に親の指示に反抗したり強情を張ったりする時期を第1反抗期、青年期の初めないしそれに先立ってふさぎ込んだり、また人に逆らって乱暴したりする時期を第2反抗期と呼ぶ。」と書かれています。

 

 

ちょっと文章が難しいですが、第一反抗期では、周囲の年長者に対して、全部「いやだ」といって反発、指示や命令もわざと無視したり、逆のことをしたりします。これは子供の自我が芽生え始めた時期だということです。自分の力では何もできなかった小さな子供が何でも自分でやってみようとする行動です。大人の世話や干渉は一種の圧力のような感じになり、反抗行動として表現されるようです。

 

 

第二反抗期はこれよりも大変です。第一反抗期とは違って、自分を取り巻く慣習、権威などに対する反抗が出てきます。青年期になると、急激に身体的にも変化しますし、性的成熟にも直面します。それで大きな不安を覚えます。自分とは何者か、自分に何ができるか、自分の社会的な役割とは何かなど、求め始めます。

 

しかし、まだ大人としての役割が与えられるまで猶予期間(モラトリアム)があるので、自我同一性は確立しにくい環境にあるのです。その結果、無力感や懐疑感などを伴う状態に陥ります。風変わりな服装をしたり、言動を誇示したり、時には暴力を振るったりすることもあるのです。